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都会では出回ることのない野菜があります。
私たちはこの野菜を「有限野菜」と呼んでいます。

私たちは、世界遺産に選ばれた十津川村を中心とする紀伊山地の霊場と山岳道」周辺の「有限野菜」を皆様に紹介し、かつこれらの限りある野菜を守り育てて行くことを目指します。





野菜を育てるには手間暇がかかります。しかし、流通にのる野菜は、大量生産、大量販売を行うため、きめ細かな生産方法はとることができません。

しかし、昔ながらの方法で野菜を作っている人々がいます。山から落ち葉を拾って肥料にしたり、谷の湧水を使って水をあげたり、農薬を一切使わず、自然のままに野菜を育てたり・・・。

そうした育て方をした野菜は、皆さんの知る野菜と全く別物になる、ということを御存じでしょうか?

ただおいしい、というだけではありません。こうした野菜は「生きる」力を与えてくれます。都会のスーパーで手に入る野菜は、私たちの目からすると「死んでいる」と言わざるをえません。

丁寧に育てられ、「命が宿っている」貴重な野菜。こうした野菜を、私達は「有限野菜」と呼ぶことにいたしました。

世界遺産に選ばれた「紀伊山地の霊場と参詣道」地域が、有限野菜の生まれ故郷です。ここは、日本三大秘境の一つと言われる奈良県十津川村を中心に、千年以上、自給自足に近い生活をしている人々が住んでいる場所です。
http://totsukawa.jugem.jp/?eid=44

山深いこれらの地にすむ人々は、自分たちが食べる分の野菜をそうした手法で育てています。私もこの地で生まれ育ったので、これが当たり前のことだと思ったのですが、都会から来てくださった方々にこの野菜を食べていただくと「めちゃくちゃおいしい」「今までの野菜と全く違う」と言っていただくことができました。

しかし、こうした野菜は大量生産に向かず、数に限りがあるため、どうしても流通にはのりにくいものでした。

また、こうした地域は過疎化のため、野菜を作っているのも、大半が70、80台のおじいちゃん、おばあちゃんです。
大変、残念なことに、このままでは、こうした日本の宝物は日本から完全に失われることになるでしょう。

そこで私は、私自身もこうした野菜を育てられるようになろうと、近年、野菜づくりを始めました。

かつ、こうした「有限野菜」をブランドとして育てていき、この「有限野菜」をこの地の若者に仕事を与えるちょっとした「産業」にできないものかと考えました。

こうして出来上がったのが「有限野菜の宅配サービス」です。

仕組みはこうです。

私は地域のおじいちゃん、おばあちゃんと子供の時から顔見知りなので、これらの方々から野菜を集めてきます。

ただ、おじいちゃんおばあちゃんは、自分たちが食べたいもの、得意なものを自由に作っているので、一人一人の野菜だと中途半端なセットになってしまいます。

そこで自動車で50キロ四方を駆け回り、野菜をかき集め、ご家庭で食べやすいセットにして、こちらから直接、皆様のご家庭にお送りいたします。

毎月この野菜をお送りしてくれ、というご要望にお答えすることはできませんが、こちらからこんな「有限野菜」が入りましたよ、というのをこちらの考えるセットでお召し上がり頂くという仕組みになります。

十津川村では当たり前の野菜も、都会に届くとものすごい価値が生じます。

ただこれまでは仕組みが無かっただけなのです。

私にできることなど、限りがあると思います。しかし、こうした仕組みがうまく回り始めると、地域に残っている若者に仕事を与えることもできるようになるでしょう。

またおじいちゃんおばあちゃんも、自分達が代々守り続けてきた野菜作りが東京や大阪の人々に喜んでもらえる、そしてちょっとしたお小遣いにもなるということを、とても喜んでくれています。そして、この有限野菜の仕組みを通して、おじいちゃんおばあちゃんがもっともっと元気になって長生きしてもらえればと思っております。

こうした働きかけが、地域活性化につながり、大げさではありますが、日本の地域に残る宝物を守るきっかけになればと考えております。

まだまだ、不慣れなこともあり、ご迷惑もおかけすることもあるかと思いますが、どうか、この考え方にご共感を頂き、これらの野菜を食べて頂くことで、いっしょにこの地域の限られた野菜づくりの伝統を守って頂くことにご協力を頂ければ幸いです。

                                                           
                                                          有限野菜代表  羽根秀樹